食品添加物の恐怖・・・?
2006-04-12


[videonews.com] 丸激トーク・オン・ディマンド更新しました[LINK]
by MIYADAI.com Blog[LINK]さま

「VIDEONEWS.COM」にて食品添加物についてのトークがありました。
私はプレビュー版までしか見ていないうえに、講師である安部氏の著書も読んでいないので、話途中でのコメントになってしまうことはご容赦ください。


VIDEONEWS(プレビュー版)では、安部氏が食添の説明をし、その場でとんこつスープを作ってみせています。
正直、感動しました。すげぇ。
ほとんど秤量もしないでぱっぱっとスパーテル(薬さじ)で入れただけで出来ちゃうんだもの。まさに魔法使い。



で。
トーク中、気になることがありました。
メインパーソナリティの神保氏からこういう言葉が。

これって野菜から作るんですか?工業製品なんですか?

これ、何気ない一言だと思うんですけど、実は”物”をどう捉えるかが如実に出るところなんですよね。
多分、食品については”自然”は良しとして”工業製品”は悪しきもの、というイメージがあると思います。昨今のスローフードブームからも分かるように、自然回帰主義的な考えが強くなっていますし。
しかしそれは、製品に対して”消費者の”品質管理意識が低下するという危険性をはらんでいると思います。
例えば、農薬の危険性があまりにも叫ばれたせいで、逆に”無農薬”とつけば安心してしまう。
”自然”だから大丈夫。
”工業”だから危ない。
危険な考え方です。”○○だから大丈夫!”と昔の某番組でよく聞いた様なフレーズに騙されてしまう。

これが如実に現れるのが”漢方薬”に対するイメージでしょう。
多分漢方薬のイメージは、苦い、古い、効き目が穏やか、安全、年寄りが飲むもの、などじゃないでしょうか?
しかし小柴胡湯とインターフェロンの相互作用によって、間質性肺炎で十数人死亡している事例から、”自然”の生薬から作った漢方薬は決して穏やかでも手放しで安全と言うわけでもない。
(もっとも、この症例は漢方的な診断・処方に基づいてないために起きた例であり、決して小柴胡湯だけが危険だというわけではない)
私が学生の時に、大黄甘草湯を飲んだら下痢が酷くて脱水症状になりかけた人がいました。症状がまだ軽い人(漢方用語で陽病期)に処方する漢方は、結構強いものがあるので注意が必要です。

”自然”というのはあくまでも製品の情報の一つでしかなく、品質の全てを担保する魔法の言葉ではないという事を意識すべきです。



話を添加物に戻します。

添加物については、私もあまり入っていないほうがいいだろう、とは思いますが・・・現在の食生活全般を考えると、添加物が無い食品と言うのは考えられないのも事実です。
それに添加物にも種類があり、ヒトへの影響の大きいものと小さいものがあります。それらを全て悪者扱いするのはムリがあるでしょう。
例えば、味を調えるために用いるクエン酸やリンゴ酸。これらの添加物は、生体内にも存在する物質ですから、人体への悪影響はほとんどないのではないかと思います。

ちょっと気になるのが”保存料”と”防カビ剤”です。

保存料の多くは安息香酸誘導体で、発がん性と変異原性が認められるということですが、食品中の濃度との兼ね合いもあるので一概に”食べたら危険!”だとは言い切れません。
ルートビアの一つには安息香酸メチルが大量に入っているものがありましたが、それは添加物以前に味の問題があるので大量摂取は非現実的かと思います(でもアメリカの子供はふつーに飲んでいるんですよね・・・)。

問題は防カビ剤です。

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