食品添加物の恐怖・・・?
2006-04-12


主に原材料(米、小麦粉、野菜、果物など)の輸送において使用されますが、これが直接ぶっ掛けられるのはかなり危険です。
ポストハーベスト農薬の危険性は以前から叫ばれています。日本国内では使用禁止だそうですが、輸入品は気をつけたほうがいいでしょうね。
防カビ剤のOPP(o-phenylphenol)などは、構造見た時点で「ちょっとヤバくね?」と考えちゃうようなもので、そんなもんが米や小麦粉に直接掛かってると知ったら、さすがに怖くて食べられません。
加工食品だけじゃなく、生の食品にまで添加物の心配をしないといけないと言うのは・・・食の安全性からみて大問題だと思うのですが。



さて。
このように、種々の迫害を受けている食品添加物ですが、食添プロフェッショナル安部氏の姿勢は以下の通り。

むしろ問題は、食品表示もろくに見ずに添加物を平気で子供に食べさせている親たちの意識の方だと安部氏は言う。現行の食品表示法制には弱点はあるものの、添加物がどの程度使われているかは、食品表示を見ればある程度わかるようにはなっている。それをろくにみもせずに、安直に添加物漬け生活を送る人が多すぎると言うのだ。

・・・・・その通り!

コンビニ弁当などを見ると食品添加物の表示はあります。残念ながら使用量は分かりませんが、どういうジャンルのものを用いているのかは大体分かります。
それを見もせずに添加物漬けの食生活を送るのは良くないし、さらに添加物が悪いと喚きたてるのはもっとタチが悪い。
予想ですが、食品にどんな添加物があるのかまでは見てくれるでしょうけど、その添加物がどう体に悪いのか調べる方はごく少数でしょう。さらに定量的に摂取量との相関まで調べる人はもっと少ない。
添加物に文句を言うならば、少なくともそのぐらいは調べないと意味を成さないでしょうね。

付け加えると、添加物濫用を招いたのは現代生活そのもの、つまりは自分自身にツケが回ってきている事も考えるべきではないかな。



では。どうやって添加物と付き合っていくか。

一つ目は使用されている添加物をきちんと把握する事。
これは食品メーカーの努力と消費者の意識が合致しなければ出来ません。また官公庁は添加物摂取量と危険性を定量的に判断できるようなものを作る。食品表示と一日摂取量を勘案して、納得した上で消費するのが望ましいと思います。
もっとも、いきなりやるとコンビニ弁当不信になってしまうので、緩やかに。

二つ目は、不要な添加物を使わなくする事。
防カビ剤などは輸出入に時間が掛かるから使うわけで、それらをクリアすれば必要ない、つまりロジスティクスの発達で添加剤を減らせる。またパッケージの改良によっても保存料を減らせるだろうし、発色剤などは消費者が本来あるべき食品の外観を知っていれば必要ないはず。
逆の発想として、添加物の改良でより安全性の高いものを開発する、という本末転倒な事も考えられたりします。でも大切かと。

三つ目は、添加物にまみれた食生活そのものを改善。
私自身実践できてないので偉そうな事は言えませんが、コンビニ弁当を止めてちょっと時間がかかっても自分で作るようにする。一食だけでも改善できれば効果は大きいと思います。
カップラーメンとか清涼飲料水を減らすだけでもかなり添加物は減りそうです。だからって健康になるとは保証できませんが・・・



消費者が直接口にする食品だけに、添加物への関心は非常に高くなっています。
しかし、薬はまた毒となり、添加物も然り、という事を常に頭に入れておくべきでしょう。
”DHMO”じゃないですけど、小難しい横文字に扇動されないように気をつけてほしいものです。


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