音楽について語ると言う事で、先手必勝w
シリーズ◇音楽について思うこと。[LINK](
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4番目の題目についての私なりの考え方です。
曰く。
音楽作品の良し悪しの基準は聴き手個人の価値観の問題であって、音楽自体に絶対的な優劣があるわけではないとする考え方がある。それはどこまで真実なのか?
これは私の持論そのものであり、場合によっては名指しなのかも知れないと内心ヒヤヒヤw
まず最初に私の音楽に対する持論を述べますと。
個人が音楽に対して言えるのは、「好き」か「嫌い」かだけである
というものです。
音楽作品に対していろいろな人が、この曲はいい、この曲は良くない、といったように評価を下していきます。
それは千差万別なものであり、それが元で喧嘩になったり議論がヒートアップしたり、もっと悪いときには荒らし行為に発展したりします。
何故このように、同じ音楽に対してこうも評価がバラバラになってしまうのか?
その答えを出す前に、ちょっと遊んでみましょう。
下の画像を見てください。赤っぽいのとちょっとピンクっぽい2色です。
禺画像]
さて、どっちが赤いですか?
多分多くの人が左側の方が赤いと答えるでしょう。
じゃあ。
どっちがいい色ですか?
今度は自分の中で思い思いの考えを巡らせ、どちらかを指差すでしょう。
では。
自分の考え方が普遍的なものだと断言できますか?それを説明できますか?
誰も説明出来ません。
この2つの質問のポイント、「赤い」事と「いい」事。
両者の決定的な違い。
明確な判断基準が確立されているか否か
「赤い」事はRGBの値で決められている事です。
対して「いい」かどうかについては、
万人共通の判断基準は存在しないのでどちらが「いい」かは一義的には決められず、個人個人でバラバラの結果となります。
そもそも「いい」「悪い」が何を言いたいのかも明確に説明できないですし。
それを踏まえて聞いてみます。
J.S.Bachの「トッカータとフーガ」。
オレンジレンジの「ロコローション」。
どっちが「いい曲」ですか?
結果は言うに及ばず、ですね。
このように音楽作品に対して「いい」か「悪い」かというものは、明確な判断基準が存在し得ないがゆえに結論付けられません。
もっとも、それが全てのパラメータというわけではありません。
音楽的に「正しいか」「間違ってるか」という事は判断する事が可能です。
「音楽的に正しい事=音楽理論に適合している事=楽典に従っている」と言えるでしょう。突っ込みヨロ。
となれば、音楽理論が花開いた時代の曲であれば、厳格なまでに理論通りの音楽であり、「音楽的に正しい」と言えるでしょう。
しかし
「音楽的に正しい=いい」という事は言えません。
こう考えると、普段我々が「この曲はいい」「この曲は良くない」と言っているのは、
個人的な判断基準によるものでしかない、という事になります。
私はその判断基準を
「好き」「嫌い」という言葉で置き換えています。
さてここで改めて最初の問題提議に答えます。
・音楽作品の良し悪しの基準は聴き手個人の価値観の問題か?
その通り。
良し悪し―――「いい」か「悪い」か、というパラメータは、そもそもそれ自体が個人的な判断基準によるものである。よって結果も個人的なもの、個人的な価値観にしか成り得ない。
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