松葉杖でもバス・電車に乗るのは結構怖い
2007-04-05


女性専用車両:利用できるのに…視覚障害の男性、困惑[LINK]
(by 毎日新聞[LINK]

全盲の障害者の方が、女性専用車両に意図せず乗ってしまった時の顛末です。

首都圏を中心に、女性専用車両を導入する鉄道会社が増えている。朝のラッシュアワーに、女性を痴漢から守るためだ。しかし、女性専用と分からないまま車両に足を踏み入れ、冷たい言葉を投げつけられる視覚障害の男性たちもいる。この車両、障害のある男性も利用できることになっているが、一般には知られていない。身が凍り付くような経験をした障害者らは「交通弱者も利用できることをもっと知らせてほしい」と訴えている。  さいたま市見沼区に住む全盲の男性(41)は毎週2回、持病の療養施設に通うため東武野田線の七里−大宮間を利用する。同線は05年6月以降、平日の早朝から午前9時まで、6両編成のうち最後尾1両を女性専用車両とした。1年半ほど前、何気なく電車に乗ったところ、「ここは女性しか乗れませんよ」と女性客に注意された。冷たい空気が車両に広がった。恥ずかしくて逃げ出したくなったが、満員で身動きも取れない。揺れる電車の中でじっと耐えた。この時以来、男性はヘルパーを駅まで同伴して確実に一般車両に乗ることにしている。 (強調は筆者)
4つ強調部分を設けました。個人的に気になったからですが・・・

女性専用車両[LINK]についての扱いは鉄道各社によってまちまちだそうですが、基本的には「女性や子供、障害者」など、弱い立場の方々を守るためにあるものだそうな。女性が弱いなんていうのもまた人によってはセクハラに感じるんでしょうけど。
ただし「原則」であり、場合によっては男性が乗車する事もある、とのこと。夫婦で別の車両なんてのも変な話ではありますからね。
これはあくまで鉄道会社の取り決めで、これを破ったからと言って法的な措置が直ちに取られる・・・という事は無いと思います。
(もっともあらぬ疑いを掛けられる確率は高くなりそうですが)

この女性専用車両がどこに設定されるかはまちまちのようですが、車両の端っこかど真ん中か、二択。大体半々の分布です。
参照先のケースは東武野田線、端っこパターンです。
またトラブルに巻き込まれた男性は、七里駅から大宮駅までの利用だそうですが、この七里駅、 上下ホームが中央付近の階段で結ばれた構造[LINK]です。
この構造だと、恐らく人はホーム中央に集中すると思います(七里駅の乗降者数がどれほどなのかにもよりますが)。大宮方面ならば先頭方向です。
障害を持っている方は、人を避けようとしてホームの端っこに向かい(或いはいつもの定位置か)、そこでたまたま女性専用車両に乗ってしまったんじゃないかと思います。

障害者の利用も想定しているということですが、「女性」と「障害者」の要求事項は違います。
女性が恐れているのは、これまた勝手な予想ですが、「痴漢犯罪者」でしょう。
これは私の想像も及ばないぐらいの恐怖であるのだろうと思います。つまり「犯罪者の隔離」こそが求むる事。
対して障害者の場合は、座席の確保など機能的な要求の方が大きいでしょう。

つまり。「女性専用」と「障害者用」は切り離して考えるべきでしょう。
具体的には優先席専用車両を作ってしまう。草の根からの意見の引用です。
女性専用車両は別にどこだっていいのですが、障害者は出来るだけ人との接触が少ない方が、不測の事態が起こらない。そういう場所に確保すべきでしょう。

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