左右のコーナーリングの差
2007-01-10


バイクも4輪も、必ず右か左かに曲がります。
教習所を出たならば、どっちも出来て当たり前です。
では、

右と左、どっちに曲がる方が得意ですか?

と聞かれたら、どう答えるでしょうか?



まずバイクの場合ですが、これは不思議なもので、多くの人が「」と答えるのではないでしょうか?
私も明らかに左です。左の方がスムーズに、気分よく曲がれます。

このコーナーリングの左右差はなんで生まれるのか。

バイクの操作系を考えると。
スロットル、フロントブレーキ、リアブレーキは右。
クラッチ、ギアペダルは左。
ほとんどのバイクはこうなってます(逆シフトとかもありますが)。

バイクの構造を考えると。あんまり左右差はありません。 クランクケースは左にあって多少重たいかもしれませんが、普段バイクが真っ直ぐ走っているので、左右どちらかへの切り返しの差というものはあまり無いように思われます。
モトグッツィの縦置きVツインエンジンは、スロットルを煽ると右側に倒れようとするとか何とか聞いた事があります。まあ特殊例だと思いますが。

こう考えると、どうやらライダー自身の左右差が原因のようです。

まず、利き手。
日本人の多くは右利き。利き手の右手でスロットルとブレーキという微妙な操作が行えるように、でしょうか。
クラッチも微妙な操作ですが。
しかし、右利きなら右に曲がるのが得意であっても良さそうな気もしますが。

これは、「ライディングと、人間の自然な動き」の関係を考えると解りやすい。

コーナーリングにおいて重要とされるのが「 セルフステア バイクが傾いた時、ステアが傾いた方向に自然に切れる現象。
この切れ方はバイクの一つで、ステアリングトルクとアライメントトルク(ステアが元の位置に戻ろうとする力)の合力により決まる。
」ですが、コーナーリング開始のきっかけとして重要なのが「 逆操舵 曲がる方向と逆方向にステアを切ると、曲がる方向へとバイクが傾く現象がある。
これを利用し、コーナーリングのきっかけを作るテクニックの事を言う。
重量のあるバイクでも、このテクニックで容易にバンクさせることが出来る。
しかしステアをこじると言う行為はバイクの挙動を乱すため、少なくともバンク中に行なうのは望ましくない。
」です。
右コーナーの場合、顔は右を向きますが、その時無意識に右肩がわずかに前に出ます
肩が前に出ると腕も前に出て、ステアを押している、という事になります。
この時のフォームは、
右コーナーに対して右半身で構えている
という事です。
これはバイクに乗っているときを想像すると、ああそうかも、と思うでしょう。
右コーナーに対して左肩を前に出す事は、意識しなければ無いと思います。

この「構え」こそがコーナーリング左右差の原因の一つです。
ボクシングのように構えてみてください。
どっちの足が前に出ていますか?
右利きなら、ほとんどの人は左足が前に出ます。つまり左半身の構えです。
自然にこうなると言う事は、そっちの構えが得意、自然に出来るということです。
つまり、左半身の構え=左コーナーが得意という事です。

ただし、あくまでこれは原因の一つ。他にも要因は色々あると思います。
そもそもサウスポーの人はどうだか解らんし。


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