2008年度最初は・・・蕎麦。もう今年の一字が蕎になりそうな予感。
しかも今回は、そんな2008年度の最初に相応しいお店です。
蕎麦屋の系統の中でも片倉康雄氏が創業した一茶庵、各地にそのDNAは確実に受け継がれているようです。もう家計図みたいです。
今回はそんな蕎麦の二重らせん構造を極めんとするお蕎麦屋さん。
勝浦にある「きむらや一茶庵」さんです。
場所は勝浦市の墨名交差点から一方通行の路地を入ってすぐ。駐車場もあるそうですが、ここは一つ、海沿いにある勝浦市の無料駐車場をオススメします。ホテル三日月のすぐ近くで、そこから歩いて5分足らずで一茶庵さんにも行けます。
折角の勝浦ですから、のんびりがっぽり歩いてみてはいかがでしょう。
お店の佇まいはシンプル。新しいです。
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店内は結構広々としていて、席はたくさん。こあがりにテーブルにカウンターまで。
外観の白塗り壁に木目を合わせた、なかなかに明るい店内です。
さて、メニューを見ますと、実にたくさんあります。蕎麦は基本的なものは一通りありますし、何より店名が示すとおりに豆腐ものが多い。湯豆腐なんてのも。純粋に蕎麦を手繰るも良し、酒を呑むのも良し、でも泥酔したら帰れない距離。
お金を落とす意味でも、諦めて泊まっちゃった方がいいかも?
今回は色々試してみたいので、豆腐から一品、蕎麦から一品。
豆腐からは「豆乳クリームコロッケ」・・・て豆腐じゃヌェー!
まあ大豆だからご勘弁を。写真で見て美味しそうなんだもの!
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きれいにまとまっています。
周りの角切り衣はなんだろう・・・?ちょっと分からなかったです。中のクリームソースは結構塩気が効いてます。非常になめらかなクリームにさっくりとした衣が合わさって、まるで洋食の名店に来てるのかと錯覚します。しし唐を見ると間違いなく日本だと気付きますけど。
周りに振ってある赤い実はピンクペッパー。諸説あるようですが、胡椒に似た強い風味と、ほのかな甘味が特徴的です。ちょっとしたアクセントですね。
前菜代わりのコロッケからしてすでにきゅんきゅんきてますよ。
蕎麦は「三色そば」で、いろいろな角度から楽しみます。
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左からせいろ、変わりそば、田舎です。この日の変わりは「磯切り」といって青海苔の変わりそばだそうです。
つゆも2種類。右の蕎麦猪口には磯切り用の薄いつゆが入ってます。
まずはつゆから。
醤油を感じる辛口です。ただし辛口では合っても醤油が前面ではないですね。口に含むと、舌先、ほほ、喉の奥と、全てに味と香りが押し寄せます。そばつゆの弾幕攻撃、逃げ場がありません。ダシもかなり強く、しかし上品。幅は広いけれど切れ味もある、全ての要求を一度に満たしたつゆじゃないですかね。
蕎麦は都会的なセンスを感じます。味も香りも素晴らしい、いや、凄まじい。コシはかなり強く、手強いです。星はわずかにあります。表面はなめらかな方ですが、喉越しを楽しむだけのざらつきもあります。蕎麦もまたいいとこどりです。
蕎麦もつゆも、全力投球でぶつかり合い、さらに昇華していきます。
素晴らしいの一言です。
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