【NSAIDs潰瘍】防御因子増強剤の予防効果は不十分[LINK] (
薬事日報[LINK]さま)からのtb。
NSAID、非ステロイド性抗炎症薬(Non Steroidal Anti-Inflammatory Drug)は、一般的に常用する医薬品の代表格と言ってもいいでしょう。それは発熱時に服用する解熱鎮痛薬や、筋肉痛の時に使うシップ薬なども、このNSAIDに含まれます。
とてもポピュラーな医薬品です。
来る薬事法改正においては、”ランクB”相当になるのでしょうか?
痛みと言うのは患者にとって主訴となる場合が非常に多く、それ故痛みのコントロールというのは治療における最大の関心事であるかと思います、患者から見れば。QOLの向上って奴ですね。
NSAIDの抗炎症作用の作用機序は、
シクロオキシゲナーゼ阻害です。
この記事[LINK]でも少し触れていますが、炎症や発痛に関与するプロスタグランジン類は、細胞膜リン脂質からホスホリパーゼAにより切り出されたアラキドン酸が出発物質となります。アラキドン酸は次に、生合成経路(アラキドン酸カスケード)の最初の段階であり律速段階でもある5員環形成&環状ペルオキシド化によりプロスタグランジン骨格を形成しますが、この反応に関与する酵素がシクロオキシゲナーゼです。
このシクロオキシゲナーゼというのは体中色んなところにいて、胃にもいます。胃においてシクロオキシゲナーゼは防御因子の促進に関与するので、NSAIDを服用すると防御因子が劣勢になり、攻撃因子優位になるので胃が自己消化などを受けて荒れてきます。
と、分かる人には何を今さらと言うレベルの話はさておき。
私自身も現在リハビリ中につき、NSAIDを服用しています。
(骨折箇所ってのは実は大して痛まず、むしろ筋肉や機能の衰えた関節にシワ寄せが来ます)
もちろんの事胃薬も同時に服用しています。
私の場合、処方は建前上1日3回ですが、頓服的に服用してもよいという医師の指示もありまして、痛いときだけ飲んでいます。結果、おおむね1日1回です。
胃薬はプロトンポンプ阻害薬(PPI)を処方されました。かなり強力に効いてくれるのでありがたいのですが、1日1回なんですよね。NSAIDが1日3回処方なので、頓服的に服用しているとNSAIDが余っちゃうのです。
それで、さっさとPPIは無くなり、少しの間NSAIDのみ、1日1回で飲んでいましたら、さすがに胃が荒れました。
こりゃいかんと思い、今度は胃薬を1日3回処方の胃粘膜保護剤にしてもらいました。ただ、医師からはエビデンス無いよ、と突っ込まれましたがw
こうするとNSAIDも丁度飲みきることが出来ます。
今現在、NSAID+胃粘膜保護剤を1日1回で服用していますが、特に胃が荒れるとかは感じていません。
しかし、tb先記事によれば、
投与前は両群とも中程度のスコア2.4だったが、投与後はレバミピド群
(胃粘膜保護剤)が2.2とほとんど改善しなかったのに対し、ファモチジン群
(H2ブロッカー)は1.3と有意に改善。両群間の差も有意だった。傷害が完治したことを示すスコア・ゼロとなった患者は、レバミピド群が18.2%に対し、ファモチジン群は45.6%に上った。副作用は重篤なものはなく、発現頻度も両群同程度だった。
普段、頻繁に処方されている胃粘膜保護剤では不十分で胃粘膜は障害を受けてしまう、とのことで、ドクターの言うとおりでしたw
もっとも、私のようにある意味イレギュラーな服用方法というのは参考にならないと思いますが・・・
(薬剤師がノンコンプライアンスでどーすんだ、とかいう突っ込みはご勘弁頂きたく・・・医師の指示もあったので)
常時NSAIDを服用し続けている患者さんにとっては、こりゃ由々しき事態です。
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